冬になると特に辛い腰痛。私も若い頃から悩まされてきました。
病院に行くほどではないんですけど、長く座ったりするだけで痛くなってくるんですよね。
なんとなく痛いなあと思いながら、結局放置したままになっています。
でも、実は腰痛って年齢を重ねるほどひどくなっていくそうです。
老後苦労しないために、なんとか早めに対策しておきたいですね。
目次で先に確認する
ほとんどの腰痛の原因は「肩こり」と同じ
日本人の8割が腰痛持ちの時代
厚生労働省による「国民生活基礎調査」(平成29年)によると、病気やケガなどの自覚症状がある人のうち、男性の1位と女性の2位が腰痛だそうです。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf
もはや腰痛は国民病と言ってもいいくらい、みんな悩んでいるものなんですね。
腰痛になりやすい人の共通点と特徴
- 同じ姿勢を長時間続ける仕事の人(立ったまま、座ったままなど)
- 重労働で筋肉が極端に疲れている人
- 運動不足によって腰の筋力が落ちている人
- 運動不足によって筋肉が硬くなっている人
このような人たちは、腰痛に悩まされながらもそのままにしてしまう傾向があります。
腰痛があるから余計に運動しなくなり、さらに腰痛がひどくなっていきます。
では、なぜ腰痛になるのでしょうか?
腰痛の原因は筋肉の緊張からくる「こり」
筋肉は負荷がかかると自動的に縮んで硬くなる性質を持っています。
硬くなることで筋肉を強くし、断裂などを起こさないよう体を守ってくれます。
しかし、これが持続的に起こってしまうと、筋肉が縮んで硬くなったまま戻らなくなります。
筋肉にしてみれば「いつ負荷がくるかわからないぞ」という緊張状態ですね。
これが「筋肉がこっている」という状態です。
意識的にはリラックスしている状態でも、腰の筋肉などはバキバキのままになってしまうのです。
筋肉が常に緊張状態になると、筋肉が硬くなって血流が圧迫されるので、脳に対して「異常事態」という信号が送られます。
これが“痛み”という感覚です。
これは腰だけではなく体のどの部位でも同じで、ギュッと握ると痛いですよね。
それは体が脳に「異常事態」の信号を送っているからです。
こんな習慣が長く続けば続くほど、脳は異常事態を日常茶飯事だと学習していきます。
そうすると腰の筋肉はどんどん硬くなり、脳が「ゆるませてOK」という信号を出さないまま、痛みが麻痺していってしまいます。
ここまでくるとちょっとした運動では改善しないレベルなので、ある日突然ひどい腰痛としてあらわれ、通院が必要になってしまうのです。
腰痛の原因となる「筋肉の緊張」は運動で改善できる
では、どうすれば筋肉をゆるませることができるのでしょうか。
まずは運動することとマッサージで筋肉をほぐすことの違い、誰でも簡単にできる腰痛予防まで説明します。
運動とマッサージの違い
マッサージに通うと腰痛の症状が一時的に楽になりますが、実は筋肉がゆるんでいるのではないそうです。
血流の圧迫が一時的に改善されるので、血流の圧迫時に脳へ送られる「異常事態」の信号が一時的に解除され、痛みが取れたと感じるのです。
ですが筋肉は硬いままなので、一時的な効果でしかありません。
私が少しだけ整骨院で受付のバイトをしていた頃、整骨院とマッサージ店を複数経営している院長先生が「マッサージはお客さんが戻ってくるからいい商売なんだよ。治らないからね」と小声で教えてくれたことがありました。
腰痛を根本的に改善するには、硬くなった筋肉を刺激してゆるめるしかないのです。
そのためには、穏やかな運動や日常的に続けられるストレッチが最善です。
着圧タイツなら日常的に腰痛予防運動に
硬くなってしまった腰回りの筋肉を動かすには、毎日ストレッチを続けるか、ストレッチが面倒な人は着圧タイツを履いて生活するのがオススメです。
着圧タイツは筋肉の流れを横切るように繊維が編まれており、普段通りの生活をするだけでも筋肉を刺激してくれるので、通常動かさない腰の筋肉をじわじわと刺激してくれることにより、腰痛緩和に役立ちます。
また、普段から腰回りの筋肉を使うことで“筋肉の緊張”が発生しにくく、腰痛予防にもなります。
着圧タイツを履いて効果アップ!腰痛予防ストレッチ
簡単!腰反らしストレッチ
- 肩幅より少し広めに脚を開いて立ちます。このとき、膝を伸ばしてリラックスしてください。
- 両手をお尻に当て、指は下向きにします。骨盤を支えるイメージで。
- ゆっくり息を吐きながら、上体を反らします。気持ちいいところで止めて3秒キープ。このとき、あごを突き出さないようにしてください。
5〜10回行います。
反動をつけたり勢いで反らすのではなく、ゆっくりと腰回りの筋肉を意識して伸ばしましょう。
このストレッチでピリピリとしたしびれが続く場合は、椎間板ヘルニアなどの病気の可能性があるので病院で検査を行ってください。
腰ひねりストレッチ
- 仰向けになります。
- 右膝を立てて左脚の上にかけ、ゆっくりと体を右にひねります。このとき、首も右側に向けます。肩が床から離れないように注意してください。
- 深呼吸しながら十分腰が伸びたら体を戻します。
1回に30秒かけて、左右3回ずつ行ってください。
どちらも着圧タイツを履いた状態で行うことで、筋肉がより刺激されて効果がアップします。
今すぐ緩和したい人向け、腰痛に効くツボ
この記事を読んでいる今、ストレッチができない状況にいる人のために、腰痛を一時的に緩和するツボをご紹介します。
今はささっと押して乗り切り、家に帰ってからストレッチを実践してみてくださいね。
腰腿点(ようたいてん)
腰痛が軽くなると言われるツボで、手の甲側に2つあります。
1つは、手の甲の人差し指と中指の間で、もう1つは薬指と小指の間です。
それぞれの骨の分かれ目にあります。
逆側の手の親指と人差し指で手のひらをぐっと挟むようにして揉み込んでください。
手の甲の手首近くは腰に関連するツボがある部位なので、ツボの場所に自信がない場合は手首近くを全体的にほぐすように揉みましょう。
腰痛の原因と着圧タイツを使った緩和、予防効果まとめ
- 腰痛の原因は筋肉が緊張して硬くなっていること。
- 緩和するには、筋肉をゆるめるためにストレッチなどの刺激が必要。
- 着圧タイツなら日常的に筋肉を刺激できるので、腰痛緩和&予防になる。
筋肉の縮みは年齢を重ねるごとに加速していきます。
将来、腰痛が持病にならないように今からしっかり予防をしておきましょう。